現代美術 艸居 5月企画展

尹 煕倉 ”Sand River 砂の流れ – 鴨川 京都 “


「鴨川」#1347&#1348、2018、焼成した鴨川の砂、陶粉、アクリル液、木製パネル、H130 x W326 x D4.6cm

会場1:艸居 アネックス 5月12日(土)- 6月9日 (土)
〒604-0924 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F TEL: 075-256-5155
オープニングレセプション: 5月12日(土)16:00 – 18:00 @艸居アネックス
ギャラリートーク: 5月27日(日)14:00 – 16:00(13:30 開場)*要予約 @艸居アネックス
尹 煕倉(美術家)、加須屋明子(美術評論家 京都市立芸術大学 教授)

ギャラリートークお申込方法
info@gallery-sokyo.jp まで、件名を「5/27ギャラリートーク」とし、
「お名前」「お電話番号」 「ご住所」「ご職業」をご記入の上、メールをご送信ください。
✳︎ギャラリートーク当日は、古門前通の艸居本店での展示もご覧いただけます。


休廊日:日曜日・月曜日 (5月27日は開廊)
 会場2: 艸居 5月12日(土)- 5月27日(日)
〒605-0089 京都府京都市東山区元町381-2 TEL: 075-746-4456
休廊日:日曜日・月曜日 (5月27日は開廊)

この度、現代美術 艸居では尹 煕倉の「Sand River 砂の流れ  – 鴨川 京都」を開催致します。京都では初の展示であり、弊廊としても初めての個展となります。今展では尹がこの数年取り組んできた陶粉画「Sand River 砂の流れ」の新作を展示いたします。

「その場所にある材料で、その場所のことを現す」
尹はその思いつきを2010年、京都鴨川中心部で試したのを始まりとして、多摩川、揖保川、淀川、テムズ川、セーヌ川、瀬戸内海と旅を続けながら作画を重ねてきました。
今回 鴨川の流れのすべての風景を体感すべく、昨夏、 鴨川の源流から桂川との合流地点までの9カ所で砂や石を採取しました。
それを200度から1280度に分けて焼成し、尹が探し求める色:鉄分を含んだ砂が赤く変化し、特徴的な色を出しているものを選び顔料に加工して、始まりの地にふさわしい再試行になるべく、古代から流れる川の風景をミニマルな表現方法で平面に描写しました。

尹がつくる絵の具は、画材店に並ぶ鮮やかな発色で何でも描ける便利なものとは違い、色の偏った不完全なものでしかありません。
しかし、身の回りにありふれた砂でさえも、丹念に扱って加工すると美しい性質が現れてきます。それを工夫して使うことで、その材料にしか表わせないことが描け、フレスコ画でも日本画でもない誰も見たことのない素材の表情が表現できるのです。

今展では 、 加茂川真黒石から作った絵の具で制作した作品も展示いたします。
この石は楽焼にも使われているもので、石の中に青みをみいだした尹は石を細かく砕き、焼成し、顔料を作りました。灰色の風景の中でひっそりと輝く青は、鴨川の砂の赤とコントラストをなし、陶粉画独特の素材の新たな可能性を示唆しています。

尹は、「焼くという行為は人類が自然界に加えられる不可逆的な化学変化の最も素朴なかたちだという解釈に辿り着いた」と言います。焼くことは人間の営みの象徴であり、それを芸術という精神のための営みと重ね合わせた尹は、自分の身の周りにあるありふれたものを焼き、絵の具にして作品を描きます。

太古から変わらない時間の流れの中で、Sand River – 砂もまた流れ続け、人の営みとともに風景を作り上げてきた。
川の砂を焼いて絵を書くことで、風景の本質に触れることができるのではないか
──尹 煕倉  YOON Heechang

この機に是非、2018年の新しいKamogawa Riverをご高覧いただきますと幸甚に存じます。

尹 煕倉  YOON Heechang (ゆん ひちゃん)
美術家、多摩美術大学教授

1963年兵庫県生まれ。1986年東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。1988年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻(陶芸)修了。
1995年文化庁芸術家在外研修制度にてイギリスに1年間滞在制作、2010年文化庁新進芸術家海外研修制度の特別研修(80日間)により大英博物館にて調査・研究。現在、東京在住。
「四角い形」と「陶」を主たる表現要素とし、多摩美術大学大学院在学中より作品を発表。80年代末より《そこに在るもの》と名付けられた立体のシリーズを、2000年には陶粉による平面作品《何か》のシリーズを発表してきた。さらに2012年には、京都 鴨川の砂を焼成して描いた陶粉画のプロジェクト《砂の流れーSand River Works》を開始。その場所にしかない材料を使って、その場所のことを表すというテーマのもと、現在までに鴨川や揖保川のみならず、海外の川の砂も採集し、「陶」でしか成し得えない独自の表現を探求し続けている。
また、作品が置かれる空間との繋がりや、場やもの、そして人との関係性を丁寧に問いかけながら、公共の場に作品を設置、提供するなど幅広く活動している。

主な個展に、93年「金華プロジェクト―呼吸する壁」岐阜市玉井町の街路(岐阜)、「そこに在るもの-Stand It By」ギャラリ-キャプション(岐阜)、97年 「そこに在るもの」静岡県立美術館、2000年「何か」ギャラリー小柳(東京)、02年「じぶんの土」世界のタイル博物館(愛知)、09年「はざかい」ギャラリーキャプション(岐阜)、12年「『ある』の風景」ギャラリー小柳(東京)、13年「一抹:a touch of powder」ギャラリ―キャプション(岐阜)など。近年の主なグループ展に、2002年「第4回光州ビエンナーレ」(韓国)、05年「アルス・ノーヴァ―現代美術と工芸のはざまに」東京都現代美術館、「第3回京畿道世界陶磁ビエンナーレ」利川世界陶磁センター(韓国)、06年「素景―陳若冰、平田五郎、尹熙倉―」資生堂ギャラリー(東京)、07年「土からうまれるもの|コレクションがむすぶ生命と大地」東京オペラシティアートギャラリー、09年「余白の美 李禹煥、尹熙倉、イ・ブル」静岡県立美術館、11年「新・陶・宣言」豊田市美術館、13年「Moving: Norman Foster on Art」Carré d’Art – Musée d’art contemporain(ニーム、フランス)、16年「人が大地と出会うとき」愛知県陶磁美術館など。
代表的なパブリック・アートのプロジェクトに2001年兵庫大学4号館、02年静岡県立静岡がんセンター、04年愛知製鋼株式会社「聚楽邸」(愛知)、08年「KEYAKI GARDEN」(東京)などがある。作品は東京オペラシティアートギャラリーなどに収蔵。


会場付加情報
艸居アネックス(604-0924 京都市中京区一之船入町375 SSSビル3F)と2箇所で展示
住所
京都市東山区古門前通り縄手東入る元町381-2
アクセス
大和大路通から古門前通を東に入り5軒目
電話番号
075-746-4456
日程
5月12日(土)- 6月9日 (土)
時間
10:00-18:00
休日
日、月(5/27(日)は開廊)
料金
入場無料
特記事項