現代美術艸居 11月企画展

新磁器 木野智史・奈良祐希


奈良祐希《Bone Flower X》H20 x W60 x D45cm



木野智史《颪》2017, 磁器, H35.5 x W81 x D8.5cm



新磁器 木野智史・奈良祐希
2017年11月3日(金)- 11月25日(土)

レセプション:11月3日(金)5:00PM – 6:30PM

ギャラリートーク:2017年11月18日(土) 2:00PM – 3:30PM
中谷至宏(京都市美術館 学芸員)
木野智史(美術家)奈良祐希(美術家)

この度、現代美術 艸居では新磁器 木野智史・奈良祐希展を開催致します。磁器土、轆轤といった素材と制作技法を限定し、その中から生み出される造形と表現に挑戦している新世代の2人展です。今年10月にパラミタ大賞を受賞した木野。大賞展で展示された作品を含む「颪」の代表作5点と、奈良の今展初発表となる新シリーズBone Blower Xから始まる新作7点を展示いたします。

木野は磁器轆轤で形成される空間を造形することで、山から吹き降りる風をイメージした作品を制作しています。 磁器土でしか捉えられない独特な空間を轆轤という古典的な技法を駆使し、一瞬にして吹き去って行く風を捉え視覚化します。焼成する事で普遍的な存在になりつつも、陶器という不確定な永遠性と儚さを与えられた作品は力強くも緊張感を持って見るものの前に存在感を示します。

中国宋代にまで遡る事ができる青白磁は「月光を浴びた青」や「雲がかすむ春の空のようなうすく淡い青緑色」と形容され、清純な美しい色が特徴です。特に景徳鎮産の梅瓶や香炉、鉢、水差は特に高く評価され、古来より宮廷や大名の間で珍重されました。

そんな歴史的背景を踏まえ、木野は磁器轆轤にこだわり、そこに作り出される空間から立体表現の可能性を模索します 。近年は日本と台湾を行き来し、よりスケール感のある作品制作に取り組んでいます。

奈良は、建築と陶芸という2つのプロフェッションを融合した制作方法で、作品構成はCADで設計し、そのほかの制作は全て手作業で行います。建築という完璧さを追求する形状と、磁器土の有機的な特質を兼ね合わせた作品は、磁器土独自の持つ、透光性、白さ、硬さといった特質を最大限に生かしながらも、乾燥、焼成で揺れ動く土の記憶に作家本人の時間と内面に思い描く感情を投影します。轆轤でベースを形成し、型紙で切り取ったたたらを何枚も組み合わせて作品を形成します。人間の骨格やレントゲン写真を連想させる奈良のBone Flowerはサンティアゴ・カラトラーバ・ヴァスの建築を思わせます。

陶器と人間の歴史の原点を辿った時、縄文土器と弥生土器に行き着いた奈良は、現代の縄文と弥生の造形制作に挑戦してきました。今展では縄文の鉢を連想させるような胴部半ばで力強く屈曲する形状を元に宇宙船のような未来的な造形を表現しています。

温故知新。若い2人がどのように過去を咀嚼し、継承し、新境地を開いていくのか。ぜひこの貴重な機会にご高覧いただけますと幸いです。

木野智史
2012 京都市立芸術大学大学院陶磁器科終了
コレクション:富楽国際陶芸博物館(中国)、マラクシー市(スペイン)、新北市立鶯歌陶瓷博物館(台湾)、ニューアーク美術館(アメリカ)、 国立スロベニア美術館(スロベニア)、 ファエンツァ国際陶芸美術館(イタリア)、 兵庫陶芸美術館(兵庫) その他多数。

奈良祐希
2017 東京藝術大学大学院美術研究科建築終了
受賞:東京藝術大学 安宅賞、第13回シェルター国際建築設計競技 奨励賞、NIIGATA オフィスアートストリート 最優秀賞、第6回菊池ビエンナーレ 入選(菊池寛実記念智美術館/東京都)、多治見市陶磁器意匠研究所 卒業制作展 買上賞、第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ 審査員特別賞(秋元雄史 金沢21世紀美術館館長)、東京藝術大学大学院 吉田五十八賞。
コレクション:根津美術館

新磁器 木野智史・奈良祐希展は11月3日(金)から 11月25日(土)まで、現代美術 艸居
京都市東山区古門前通大和大路東入ル元町381-2にて展示。 開廊:火から土、と11月5日(日)10:00AM – 6:00PM

展覧会に関するお問い合わせは、藤田篤実 atsumi.fujita@gallery-sokyo.jp
プレスに関するお問い合わせは、井澤葉子 izawa@gallery-sokyo.jp 又は075 746 4456までお願いします。


会場付加情報
住所
京都市東山区古門前通り縄手東入る元町381-2
アクセス
大和大路通から古門前通を東に入り5軒目
電話番号
075-746-4456
日程
11月3日(金)から11月25日(土)まで
時間
10:00 -18:00
休日
日曜・月曜
料金
無料
特記事項