Heroes and People in the Japanese Contemporary Art

特別展「Oh!マツリ☆ゴト 昭和・平成のヒーロー&ピーポー」

「あの時代」と今日の美術。そして紙芝居、漫画、アニメ、特撮など。


展覧会概要

20世紀のはじめから現代へと至る日本の美術作家の表現には、社会的な関心が色濃く表れたものも少なくありません。同展はそうした傾向を示す作品の中でも、特別な存在(ヒーロー、カリスマ、正義の味方)と無名の人々(公衆、民衆、群集)という対照的な人間のありかたに注目するものです。とりわけ大衆とも呼ばれる後者の存在は、どのようにその存在を可視化するのか、そしてどのようにして彼らとの間に連帯を築くことができるのかという切実な問いを表現者に投げかけてきました。ひとびとの集団=同展でピーポーと仮に呼ぶ存在が、立場や考え方によっていくらでも変化し、わかれていくものであるという事実は、その姿をとらえがたいものにもするでしょう。同展で注目する特別な存在=「ヒーロー」は、「ピーポー」が直面する困難やその願いを映し出す鏡としての、あるいはその存在に姿を与える触媒としての役割を担っています。
このような問題意識のもとに、本展では「ヒーロー」や「ピーポー」とは何かという問いに応えようとしてきた昭和と平成の時代に生まれた作品を5 つのテーマに沿って見ていきます。さらにこれらのテーマとは別に、同時代の表現者による最新の実践もご紹介します。
同展では「美術」の領域にはおさまらない様々な大衆的メディア(紙芝居、漫画やアニメ、特撮など)を取り上げます。
これは「美術」表現もまた、私たちの毎日の暮らしと地続きのものであることを示したかったからです。そして、現在活躍中の作家のみなさんの最新作を全国各地の美術館のコレクションとともにご紹介することで、過去とのつながりの中から現在と未来とが生まれることを改めて確かめたいと思います。

開催情報

会  期:2019年1月12日(土)- 3月17日(日)
開館時間:午前10時-午後6時(金・土曜日は午後8時まで)入場は閉館の30分前まで
休館日 :月曜日[ただし1月14日(月・祝)と2月11日〔月・祝〕は開館、1月15日(火)と2月12日(火)は休館]
会  場:兵庫県立美術館
主  催:兵庫県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
後  援:公益財団法人 伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会
特別協力:宣弘社、円谷プロダクション、京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター
協  賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、TKG Foundation for Arts & Culture
観覧料金:一般1,300(1,100)円、大学生900(700)円、70歳以上650(550)円、高校生以下無料

※( )内は前売および20名以上の団体料金。前売券は一般・大学生のみ(1月11日(金)まで発売)。
※主な販売場所: 兵庫県立美術館ミュージアムショップ(前売のみ)、阪神(当日一般のみ)・近鉄主要駅、JTBレジャーチケット(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、ミニストップ/前売券:0250065、当日券:0250066)
※障がいのある方(70歳以上を除く)は当日料金の半額、その介護の方1名は無料。
※大学生、70歳以上の当日券の購入および障がい者割引の適用には証明が必要。割引を受けられる方は、会期中に美術館窓口で入場券をお買い求めください。※県美プレミアムは別途観覧料が必要(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)。※金額はいずれも消費税込金額です。

 

関連イベント

1.映画上映会
展覧会の内容と関連する3作品の上映会を実施します。

●山本嘉次郎監督『ハワイ・マレー沖海戦』1942年
海軍省の後援で制作された国策映画ですが、円谷英二による特撮の完成度の高さによって、のちの『ゴジラ』や『ウルトラマン』へとつながる日本の特撮の原点とも称される作品です。太平洋戦争開戦1周年を記念して公開された際には映画雑誌がこぞって特集記事を組んでおり、当時の最大の話題作でもありました。画家の藤田嗣治も映画撮影中の真珠湾を模した大型セットを訪れ、展覧会でご紹介する《十二月八日の真珠湾》の参考にしたと伝えられています。

●瀬尾光世監督『桃太郎 海の神兵』1945年
戦時下に海軍省後援で制作された国策映画ですが、日本のアニメーション史にとって非常に重要な位置をしめる作品であり、2016年にはカンヌ映画祭でも上映されました。監督の瀬尾光世は、展覧会場でご紹介する映画版『のらくろ』も監督しており、展覧会との関りも深い作品です。当時の才能と技術を結集した日本で最初の長編アニメーション映画であり、16歳の手塚治虫がこの映画を見てアニメーション製作をこころざしたというエピソードも知られるように、当時のひとびとに広く親しまれた作品でした。

●本多猪四郎監督『ゴジラ』1954年
現在も愛されるキャラクター「ゴジラ」の第一作にして特撮怪獣映画の金字塔です。終戦から9年、ビキニ環礁での核実験と第五福竜丸の被曝事件のおきた1954年に公開された本作には、真相公表を迫る女性議員、長崎から東京に逃れてきた人、東京を襲うゴジラを無力に見つめる群衆など、さまざまな立場のひとびとの存在も描かれています。

日時:2月22日(金)、23日(土)、24日(日)、3月8日(金)、9日(土)、10日(日)京に逃れてきた人、東京を襲うゴジラを無力に見つめる群衆など、さまざまな立場のひとびとの存在も描かれています。

※詳細はスケジュール表をご確認ください。
※上記のとおり、戦時下の国策映画も含まれますが、日本の映画史にとって重要な作品であることをご理解のうえ、ご鑑賞下さい。
会場:ミュージアムホール
観覧料:1,000円(展覧会観覧券により500円に割引)。定員250名

2.DVD上映会
展覧会の内容と関連する『月光仮面』や『ウルトラセブン』などのテレビ放映された作品の上映会を実施します。
日時:3月15日(金)、16日(土)、17日(日)
詳細はスケージュールが決まり次第HPにてお知らせします。
会場:レクチャールーム
観覧料:無料(ただし要観覧券)。定員100名

3.こどものイベント 「ふきだし」つけちゃおう!
作品の登場人物になりきってふきだしの中の台詞を考えるワークショップです。
日時:1月26日(土)午後1時~午後3時30分
会場:アトリエ2、企画展示室
対象:小学生~高校生とその保護者 ※小学校2年生以下は保護者同伴必要
定員:こども30名
参加費:200円(保護者の方は観覧料1,100円(団体料金)が必要です)
申込方法:要事前申込 12月26日(水)10:00から電話受付開始(078-262-0908)

4.学芸員による解説会
企画担当学芸員が展覧会の見所を解説します。
講師:小林公(当館学芸員)
日時:1月14日(月・祝)、2月17日(日) ※いずれも午後2時から(約90分)
会場:レクチャールーム
参加費:無料(要観覧券)、定員100名

5.ボランティアによるスライド解説
当館ミュージアムボランティアが展覧会の見所を簡潔に紹介します。
講師:兵庫県立美術館 ミュージアムボランティア
日時:毎週日曜日午前11時より 約15分
会場:レクチャールーム
参加費:無料、定員100名




 


会場付加情報
住所
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
アクセス
阪神「岩屋(兵庫県立美術館前)」駅より徒歩8分、JR「灘」駅より徒歩10分
電話番号
078-262-0901
日程
時間
午前10時-午後6時(金・土曜日は午後8時まで) 入場は閉館の30分前まで
休日
月曜日(祝休日の場合は翌日) 年末年始(12月31日、1月1日) メンテナンス休館(2019年1月2日~1月10日)
料金
特別展:展覧会によって異なる 県美プレミアム:一般/500(400)<300>円、大学生/400(300)<200>円 ( )は20名以上の団体、< >は特別展セット割引料金。※高校生以下無料、70歳以上の方は一般料金の半額。※障がいのある方(70歳以上を除く)は各観覧料金の半額、その介護者(1名)は無料。
特記事項