小林耕平×高橋耕平「遠隔同化―二人の耕平」


 

出品作家
小林耕平 Kohei KOBAYASHI
高橋耕平 Kohei TAKAHASHI

企画・コーディネイト
千葉真智子 Machiko CHIBA (豊田市美術館学芸員)

 
KYOTO ART HOSTEL kumagusukuでは、企画展第3弾として「遠隔同化―二人の耕平」を開催します。
本展では、小林耕平と髙橋耕平。二人の耕平が、4 つの部屋から成るクマグスクの構造に沿って、4つの段階を経て「同化」を試みます。差異やズレといった予定調和の出来事には頓着せず、同化することを、そもそも「同化とは何か」 「一致とは何か」との問いと共に、距離を乗り越え、制作を通して希求し、展覧会をつくりあげます。
是非、宿泊という時間の中でゆっくりとご鑑賞ください。


私は考える。私は感じる。私は思う。
私、私と、もう辟易!と私が思う。
もちろん現実社会に生きる私たちは、共通の理念や態度、慣習や決まり事のなかで同じであることを求められ、また自ら他人と同じであろうともする。とは言え、これも裏を返せば、私たちが、それぞれ異なる存在だという前提があればこそのことだろう。
そうだとしたら―「私」が私以外の人のなかで初めて意識化されるのであれば―、私が究極的に私以外のものと同化を果たせば、「私」は消滅し、そのとき私を含む「一」という、別のものが姿を現わすのではないだろうか。あるいは、そのような同化は内破を引き起こし、私という一つの輪郭が消失するほどの決定的な分裂をもたらすかもしれない。
小林耕平と髙橋耕平。二人の耕平が、同化を試みる。
差異やズレといった予定調和の出来事には頓着せず、同化することを、そもそも「同化とは何か」
「一致とは何か」との問いと共に、距離を乗り越え、制作を通して希求してみる。
同化は、4つの部屋から成るクマグスクの構造に沿って、4つの段階を経て深化する(はずである)。二人の耕平は、同化を念頭に、共通の課題を掲げて制作に取り組み、その過程でより確かな同化を求めて、新たな方法や課題を設定し、次の取り組みへと進む。
最初の課題は「畏怖を造形化すること」。不意に訪れる「畏怖」の感情は、誰もが経験するものでありながら、目に見える形を持たないがゆえに、同化に向けた最初の取り組みには理想的だろう。「私」という人間のスケールを超えているところもいい。
この任意の課題を手がかりに、同化の取り組みを始めてみたいと思う。二人の耕平は、どうなるのだろうか。

 
宣伝美術:大西正一 Masakazu ONISHI
主催:KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
協力:ART OFFICE OZASA INC.

 
(詳細はこちら KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
 


会場付加情報
住所
京都市中京区壬生馬場町37-3
アクセス
・阪急「大宮駅」から:後院通を徒歩で約5分 ・JR「京都駅」から:タクシーで約10分
電話番号
075-432-8168
日程
2016年10月22日(土)~ 2017年 秋
時間
休日
料金
特記事項