ライアン・ガンダー ―この翼は飛ぶためのものではない


ライアン・ガンダー《あの最高傑作の女性版》2016年
ⒸRyan Gander, Courtesy of Lisson Gallery


 

ライアン・ガンダーは、1976年イギリスに生まれ、母国とオランダで美術を学び、2000年代初頭から世界各地で個展を開催するとともにドクメンタなど著名な展覧会にも参加してきました。この芸術家の仕事は、美術作品や普段の生活で遭遇する物事を素材として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像、印刷物などを制作するもので、多彩であり既成の型にはまっていません。
ガンダーの芸術観は、作品だけではなく、作品にまつわる思考をも重視する点に特徴があり、作品は、鑑賞者の想像力を活性化し、新たな思考回路を生み出し、物事の認識を拡張してくれます。制作の背後には、美術全般についての考察、見ることについての洞察、日常経験の分析など、知的な思考が満ちています。手法は、意外なものの結合、架空の状況の設定、情報の部分的な隠蔽、ユーモアの導入、過去と未来への誘導など、一風変わっているようでありながら、理にかない示唆に富んでいます。
本展は、新しいコンセプチュアル・アートの旗手と目される芸術家ライアン・ガンダーの重要作と新作約60点による個展です。タイトルが謎めいているように、展覧会は未知の世界へ誘ってくれるでしょう。同時にガンダーの企画による所蔵作品展(『ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 ―かつてない素晴らしい物語』/”The Greatest Story Ever Told ―The Collection curated by Ryan Gander”)も開催します。比較して考えるという人間の本能的な能力を前提にして、所蔵品を多数のペアとして紹介しますが、類似に基づきながらもジャンルや時代が異なるため、新鮮な観点を提供してくれるでしょう。全館を使用するこの展覧会は、私たちに視覚芸術の可能性を実感させてくれるに違いありません。
 

ライアン・ガンダー《リアリティ・プロデューサー(構造と安定のための演劇的枠組み)》2017年
ⒸRyan Gander, Courtesy of TARO NASU


ライアン・ガンダー
《ひゅん、ひゅん、ひゅうん、ひゅっ、ひゅうううん あるいは同時代的行為の発生の現代的表象と、
斜線の動的様相についてのテオとピエトによる論争の物質的図解と、
映画の100シーンのためのクロマキー合成の試作の3つの間に》
2010年 ⒸRyan Gander, Courtesy of TARO NASU / 石川コレクション、岡山



 
【同時開催】
ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 ―かつてない素晴らしい物語
http://www.nmao.go.jp/exhibition/2017/collection2017-1.html

 
主催:国立国際美術館
協賛:ダイキン工業現代美術振興財団
協力:TARO NASU

 
(詳細はこちら 国立国際美術館

 


会場付加情報
住所
大阪市北区中之島4-2-55
アクセス
京阪中之島線「渡辺橋」駅(2番出口)より徒歩5分/地下鉄鉄四つ橋線「肥後橋」駅(3番出口)より徒歩10分/JR環状線「福島」駅またはJR東西線「新福島」駅(2番出口)より徒歩10分/地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅または京阪電車「淀屋橋」駅より徒歩15分/JR線「大阪」駅または阪急「梅田」駅より徒歩20分/
電話番号
06-6447-4680
日程
2017年4月29日(土)―7月2日(日)
時間
10:00~17:00、金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休日
月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
料金
一般900円(600円) 大学生500円(250円)
※( )内は20名以上の団体料金、高校生以下・18歳未満無料
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(証明できるものをご提示願います)
※本料金で「ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 ―かつてない素晴らしい物語」もご覧いただけます
※夜間割引を実施いたします
対象時間:金曜日・土曜日の17:00~20:00
割引額:一般900円→700円 大学生500円→400円
特記事項