キュレーター公募企画展「アール・ブリュット 動く壁画」



2万年前。旧石器時代の人々が描いた洞窟壁画は動いていました。真っ暗な洞窟の中、描かれた動物たちの絵は、獣脂の炎(描かれた動物たちを屠って得た炎=動物たちの魂)のゆらめきを得て、蘇り、再び生き生きと動き出したにちがいありません。少なくとも洞窟の壁を見上げる人々は、そこにもう一つの現実=動く画を幻視したことでしょう。そう、人類が最初に生み出した芸術とは、絵ではなく「映画」だったのです。
時代が変わって19世紀末、映像撮影技術が登場しました。この最新技術は、ただリアルに絵が動き出す驚きをもたらしただけでなく、肉眼では捉えられない世界の様相を可視化することに成功し、人間の目を超えて、正確無比に記録し、自由自在に空間と時間を摑まえるキャメラの目の存在を知らしめました。そしてキャメラは、人類が長い間忘れていた最も始源の芸術「映画」への懐かしい回帰をついに可能にしたのです。このように、動く画は原始的な人類の想像力の中心に存在しつつ、さらに人智を超える力としても存在してきました。
本展は「動く壁画」というテーマから、アール・ブリュットを捉えなおす試みです。4Kキャメラで超高精細に撮影された作品の映像により、新たなアール・ブリュットの作品を巡る視覚体験を生み出すとともに、作品そのものに内在する「動き」を発見することが本展の趣旨です。驚きの「動く壁画」、体感してください!


■出展者
岡崎莉望 / 木村全彦 / 西田裕一 / 甫  

■主催 アール・ブリュット魅力発信事業実行委員会
(構成団体)ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(社会福祉法人グロー[GLOW]―生きることが光になる―)、滋賀県、滋賀県立近代美術館、近江八幡市、一般社団法人近江八幡観光物産協会、社会福祉法人愛成会、NPO法人はれたりくもったり、滋賀県施設・学校合同企画展実行委員会
■後援 滋賀県教育委員会、近江八幡市教育委員会
■協力  京都市ふしみ学園、就労継続支援B型事業所『BEINGビーイング』
■機材提供  株式会社JVCケンウッド Black Magic Design
■助成  平成29年度文化庁 地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業


◆関連イベント
□オープニングトーク 「束芋と考える『動く壁画』アール・ブリュット meets キノグラース(映画眼)」
展覧会オープニングに併せ、映像インスタレーションで社会の諸相を独創的に描く現代美術のトップランナー・束芋と、本展キュレーターで、映像分野で活動する辻智彦によるトークを行います。「美術」と「映像」、両分野のスペシャリストによる分析で「動く壁画」の魅力を紐解きます。

日 時:2018年2月3日(土)14:30-16:00
出 演:束芋(現代美術家)、辻智彦(本展キュレーター・キャメラマン)
会 場:酒游館(滋賀県近江八幡市仲屋町中6)
定 員:50名(要予約)
参加費:参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。

□ワークショップ 「ルーペから見つめるアール・ブリュット」
ルーペ(虫眼鏡)を通して、アール・ブリュットの作品に、文字通り「ぐっ」と迫ります。作品を拡大して見つめなおすことで、細部に潜む「動き」を探ってみましょう。ファシリテーター:辻智彦(本展キュレーター・キャメラマン)

日 時:2018年3月3日(土)14:30-16:00
会 場:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
定 員:12名(要予約)
参加費:参加は無料ですが、本展の観覧券(半券)が必要です。


会場付加情報
住所
滋賀県近江八幡市永原町上16
アクセス
R近江八幡駅北口から6番乗り場・近江鉄道バス(長命寺行き)乗車。 「大杉町」バス停下車、徒歩約10分
電話番号
0748-36-5018
日程
2018年2月3日(土)~3月18日(日)
時間
午前11:00~午後5:00
休日
月曜日(月曜が休日の場合は、その翌日)、年末年始、展覧会入れ替え時
料金
特記事項