アリータ バトル・エンジェル


300年前の戦争によって世界は二分化された。先進技術によって天空に浮かぶ都市と、その真下に広がるクズ鉄の町。そこで暮らす人々の多くは体の一部、あるいはほとんどが機械化しており、失った身体性を発達した技術で補完している。
ごみ山で拾われた少女(ローサ・サラザール)もまた、発見時には体の欠損が激しかったものの、サイバー医師イド(クリストフ・ヴァルツ)の手によって全身サイボーグの姿で蘇る。アリータと名づけられた彼女は、失われた記憶を探っていくなかで、自身に圧倒的な戦闘能力が備わっていることに気づく。彼女は300年前の戦争によって失われた技術で作られたサイボーグだったのだ。
本作のヒロインであるアリータは、戦いの運命を拒むことなく(むしろ進んで)受け入れる。彼女が「失われた技術」によって作られた体で敵対するのは、「先進技術」によって浮遊する都市だ。地上と上空、衰退と発達、人間とサイボーグ、正義と悪。そういった対立構図が作中を通して徹底的に描かれている。しかし、ある一点においてはそうと言い切れないこともある。アリータの造形は大きな瞳に華奢な体格、サイボーグとはいえいかにもか弱い女の子だ。けれども彼女はあくまで「女の子」として戦う。「生身」の人間に恋し、好きな男の子や親(イド)を守るため悪に立ち向かう。――わたしはただの女よ。物語の終盤、彼女は敵に向かってそう口にする。女の子はたとえ命を懸けた戦いでも女の子であり続けるのだ。彼女が戦う理由は大事な人を守るためだが、それ以上になにかを、「失われた技術」の体で取り戻そうとしているように思えた。

北野貴裕

 


アリータ バトル・エンジェル

(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation


 

サイバー医師イドの手によって、瓦礫の中から拾い上げられたサイボーグの少女アリータ。彼女は過去の記憶をすべて失っていたが、やがて自分の中に眠る最強の戦士としての素質に目覚めていく。
人間の心と最強の体を持つアリータの世界を変える旅が始まる―。

 
監督:ロバート・ロドリゲス
原作:木城ゆきと
出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ワルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリ、キーアン・ジョンソン
2019年、アメリカ、122分

(C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation


 
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電話番号
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