ブリグズビー・ベア


着ぐるみのクマが活躍する教育番組「ブリグズビー・ベア」。そこからすべてを学んだジェームス(カイル・ムーニー)にとって、ブリグズビーは世界そのものだった。しかし突如現れた警察に両親が連れ去られ、そんな世界も奪われてしまう。どうやらこれまで両親だと思っていた人物は25年前に自分を誘拐した犯罪者で、自分は外界から遮断されたシェルターで暮らしていたらしい。本来の生活に戻ったジェームスは、友人とブリグズビーの新作映画づくりに熱中する。しかし本当の両親は、妄信的にブリグズビーに入れ込む彼を見兼ね「あなたが思う以上に世界は広い」のだと言って聞かせる。
我が子を奪った誘拐犯が与えたものを両親が遠ざけるのはむりもない。しかしジェームスの思いはそういった事情を凌駕するものとして描かれる。それはけっして犯罪の肯定や受容などではない。彼の両親、また我々に求められているのは、現実の事情とフィクション作品とを切り離して受け止めることだ。本作は「好き」という感情の純粋さを肯定する物語であるとともに、作品そのものや「好き」という気持ちに現実の問題を絡め否定してしまうことの危うさを教えてくれる。だからこそ私は、ジェームスが大勢の拍手と歓声に包まれるラストに夢と希望を見ずにはいられなかった。

北野貴裕

 


ブリグズビー・ベア

(C)2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved.



 
サンダンス映画祭、カンヌ映画祭ほか、世界中の映画祭で話題騒然!
「サタデー・ナイト・ライブ」のスタッフがおくる、可笑しくてちょっぴりせつないハートウォーミングストーリー。


ジェームスは、外気から遮断された小さなシェルターで、両親と3人で暮らす25歳の青年。地下の生活が全てだった彼は、子供の頃から教育ビデオ「ブリグズビー・ベア」を見て育ち、今は「ブリグズビー・ベア」の番組研究に勤しむ毎日を送っていた。チャット仲間や仲の良い両親との平和な日々がずっと続くのだと思っていたある日、警察がジェームズを連れ去り、両親は逮捕されてしまう…。
「あなたが一緒に住んでいた男女は、25年前にあなたを誘拐したのです」…!?
突如外の世界で”本当の家族”と暮らすことになったジェームス。偽の両親によって作られた教育番組から得た知識で育った彼の「常識」が、周囲の人間を騒動に巻き込んでいく。

「サタデー・ナイト・ライブ」で大活躍し、YouTubeでチャンネルが大人気のコメディユニットのメンバーであるデイヴ・マッカリー(監督)、カイル・ムーニー(脚本・主演)がタッグを組んだ本作は、サスペンスフルな序盤なストーリー展開からは予想できない、ハートウォーミングなエンディングをもたらす。
ジェームスの育ての親テッドに”ルーク・スカイウォーカー”ことマーク・ハミル、カウンセラーのエミリーに海外ドラマ「HOMELAND」でゴールデン・グローブ賞とエミー賞をW受賞したクレア・デインズが出演。傑作SF映画へのオマージュと古き良きVHS愛を感じる「ブリグスビー」の番組の世界観にクスリとしながらも、心にしっとりと残る温かいラストに心癒されるだろう。この初夏、<ブリグズビー・ベア>があなたの常識を変えるかもしれない…!

 
監督:デイヴ・マッカリー
出演:カイル・ムーニー、マーク・ハミル、ジェーン・アダムス、グレッグ・キニア、クレア・デインズ
2017年、97分

 
(詳細はこちら 公式サイト

 
〈劇場情報〉6/23〜
シネ・リーブル梅田
なんばパークスシネマ
京都シネマ
シネ・リーブル神戸

 

会場付加情報
住所
大阪市北区大淀中1-1-88 梅田スカイビルタワーイースト3F
アクセス
JR「大阪」駅、地下鉄御堂筋線「梅田」駅、阪急「梅田」駅より徒歩9分
電話番号
06-6440-5930
日程
時間
休日
料金
一般1,800円、大学生・専門学校生・高校生1,500円、中学生・小学生・幼児・シニア1,000円、その他各種割引あり
特記事項