ナラタージュ

NARRATAGE


大学生の泉(有村架純)は、高校の演劇部時代の顧問・葉山(松本潤)から連絡を受け、文化祭での公演を手伝ってほしいと頼まれる。恩人でもある葉山に好意を寄せていた彼女は、彼との再会によって当時の思いをよみがえらせる。しかし彼には、訳あって別居している妻がいるのだった。それを知りながら葉山への思いを断ち切れない泉は、演劇部時代の仲間の友人・小野(坂口健太郎)からも好意を寄せられ、ふたりの間で揺れ惑う。行き先に迷う彼女の思いは、本作で多用される「フォーカス・プル(焦点移動)」によって表される。
劇中では「靴」というモチーフが反復されている。泉は葉山へ、葉山は離れて暮らす妻への思いを断ち切ることができず、先に進めないでいる状態だ。そんな泉に別の「靴」を差し出すのが、靴職人志望の小野である。彼は泉に自作の靴をプレゼントし、自らが拠り所となることで葉山に囚われる彼女を連れ出そうとする。
葉山とのラストシーン、泉は「電車」に乗って彼のもとを去った。これまでの遅れを取り戻すかのように、彼女は歩くよりも断然速い手段で葉山から遠ざかってゆく。そこで泉が流す涙には、本当は葉山とともに先へ進みたかったのだという彼女の思いが窺えた。
「ナラタージュ」とは、映画において人物の語りや回想により過去を再現する手法である。タイトル同様、泉の回想によって語られるこの物語は、彼女が先へ進み、当時の思いを過去のものにできたからこそ語られた物語といえるだろう。

(北野貴裕 ★★★★★)

 


ナラタージュ

(C)2017「ナラタージュ」製作委員会


 

大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。葉山は、高校時代、学校に馴染めずにいた泉を救ってくれた教師だった。 卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。葉山の告白を聞き、彼を忘れようとする泉だったが、ある事件が起こる―。

 
監督:行定勲
出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
140分/2017年

 
(詳細はこちら 公式サイト

 
〈劇場情報〉10/7〜
TOHOシネマズ梅田
TOHOシネマズなんば
あべのアポロシネマ
OSシネマズミント神戸
OSシネマズ神戸ハーバーランド
TOHOシネマズ西宮OS
TOHOシネマズ二条
イオンシネマ京都桂川
T・ジョイ京都


 

会場付加情報
住所
大阪市北区角田町7-10 8F (シアター1~8)/【アネックス】 大阪府大阪市北区角田町5-1 (シアター9、10)
アクセス
阪急・阪神・地下鉄梅田駅、JR大阪駅 徒歩5分
電話番号
050-6868-5022
日程
時間
休日
料金
特記事項